*本稿は、現在発売中の紙媒体(雑誌)『息子・娘を入れたい会社2022』の「親必読!就活戦線のいまとこれから」を転載したものです。
いまの親世代と子世代では、働き方やキャリアについての“当たり前”もまったく異なる。親が就活をしていた時代、日本はまだそれなりに経済成長を続けており、会社に入れば終身雇用と年功序列で、なんとかやってこられた。しかし、これからはそうはいかない。採用方式やワークスタイルの変化など、子がこれから直面する働き方とキャリアの新潮流を学ぼう。(取材・文/古井一匡)
子が働く環境は親の時代と
様変わりしている
親が古い価値観を持っているのは、就活だけではない。子が社会に出てからの働き方やキャリアについても新しい動きを知っておこう。
まずはこれからの雇用スタイルについてだ。従来の日本企業の雇用スタイルは「メンバーシップ型」と呼ばれた。新入社員をまとめて採用し、イチから自社に合うよう教育する。業務や勤務地なども会社が指示し、基本的に定年まで雇用を保証。キャリアは会社がすべて「お膳立て」してくれた。
これに対して、近年広がり始めたのが「ジョブ型」と呼ばれる雇用スタイルだ。職種・ポジションごとに業務と待遇を細かく定め、適任者を社内外から募る。
採用についても、従来の新卒一括採用だけでなく、通年採用などを併用する形になりつつある。自分のキャリアは自分で考え、組み立てなければならない。これから社会に出る子世代は、親世代とは働く環境がそもそも違うのだ。