(1) 初級レベル
 Excelの基本操作ができる。仕事をする上で最低限必要なレベルのスキル。
・基本計算(足し算、引き算など)
・検索・置換
・印刷
・保存
・パスワードの付け方

(2) 中級レベル
 見やすく、ミスなく、速いExcelスキル。
・見やすい表グラフの作成
・計算チェック(F2、トレース)
・基本的な関数(SUM、IF、VLOOKUP、SUMIF、COUNTIF)
・ピボットテーブル
・フィルター
・絶対参照
・基本的なショートカットキーが使える(コピー&ペースト、Ctrl + 矢印キーでセル移動、Altキーの使い方など)

(3) 上級レベル
 業務に合わせたExcelスキル。

 初級、中級と違って、「これができればOK」と言いづらいのが上級レベルだ。一口で「Excelで行う作業」といってもかなり広範囲にわたり、業務によって必要なスキルが変わってくるため「これができればExcelマスター」といった広く使える基準はない。

 Excel上級者は、仕事の内容に合わせたExcelのスキルを身に付ける必要がある。例えば人事労務系であれば時間に関する書式(hh:mm)は必須だろうし、プロジェクトマネジャーであれば日数を計算する関数(NETWORKDAYS関数)、営業が売り上げの集計をするときはSUMIFS関数、SUBTOTAL関数など、仕事や業界に応じて頻出する関数は使いこなせるようになっておきたい。

 なお、投資銀行、コンサルティング会社や、新卒用のExcel研修ではどんな内容を教えているかについては別記事でまとめているので、そちらも参照してほしい。

 →Excel研修、コンサルや投資銀行は何を学ぶ?業界別の必須スキルを解説