儲かる農業堕ちたJA#13Photo by Hirobumi Senbongi

異業種からの農業参入組は、企業ならではのノウハウを生かして“儲かる農業”を実践している。特集『儲かる農業 堕ちたJA』(全17回)の#13では、建設業の一部門として農業に取り組む新潟県の田中ファーム、葬祭業から参入したThe北海道ファームの儲かる秘訣に迫る。(ダイヤモンド編集部 千本木啓文、山本 輝)

社員が農業と従来事業を兼務し
一人二役、三役を担う合理的経営

 ダイヤモンド編集部が事業規模や成長性、安定性などの観点から選定する「レジェンド農家ベスト20」(詳細は本特集の#8『「レジェンド農家」ランキング【ベスト20】2冠王の野菜くらぶ代表が語る経営危機からの復活劇』参照)で8位に入った新潟県上越市の田中ファームは220ヘクタールの農地でコメを作る。

 その最大の特徴は、土木業や運送業を営む田中産業の農業部門だということだ。強みは異業種のノウハウと人材などのリソースを活用できることである。