一家の稼ぎ頭に不慮の事態が起きたとき、残された家族の大きな支えとなるのが死亡保険だ。家族がいるならば、最優先で検討すべき生命保険商品といえる。そこで、特集『保険商品ランキング2022 ベスト&ワースト』(全10回)の#4では、保険のプロ28人が厳選した、【完全版】定期保険&収入保障保険ランキングを見てみよう。(ダイヤモンド編集部 宮原啓彰)
死亡保険は3種類に大別
保険金の受け取り方も異なる
死亡や高度障害に備えられる死亡保険は、三つのタイプに分けられる。一生涯の保障が続く終身保険と、保障期間が限られる定期保険、そして定期保険と同じく一定期間の保障で、かつ満期に向けて保険金額が逓減していく、収入保障保険だ。
保険料は、一生涯保障で解約返戻金がある終身保険よりも掛け捨ての定期保険の方が格段に安く、収入保障保険は定期保険よりもさらに安い。収入保障が割安となる理由は、保険期間の経過とともに教育費など生活費の総額が減少していくにつれて、保険金の受取総額も減少するためだ。
また、保険金の受け取り方も異なり、終身保険と定期保険は一括受け取り、収入保障保険は毎月定額を受け取る仕組みだ。
このうち終身保険は、貯蓄性を備えるものの超低金利のあおりで高額化し、またリターンも期待できなくなって久しい。そこで次ページから、終身保険を除いた残り二つ、定期保険と収入保障保険のランキングをそれぞれ見てみよう。