人生100年時代――。だが、長寿は喜ばしいことばかりとは限らない。少子高齢化が加速度的に進む中、介護リスクに自ら備えることが求められている。特集『保険商品ランキング2022 ベスト&ワースト』(全10回)の#6では、保険のプロ28人による、【完全版】介護保険&認知症保険ランキングを見てみよう。(ダイヤモンド編集部 宮原啓彰)
「介護難民」化を避けられる?
転ばぬ先のつえとして注目の分野
加速度的な高齢化によって、要介護の認定者数は、公的介護保険制度が開始されてからの20年間で、およそ2.5倍に増加した。さらに介護費用の自己負担額も増えている。
生命保険文化センターの2021年度調査によれば、介護費用は月額平均8.3万円(公的介護保険サービスの自己負担費用を含む)で、介護期間は平均5年1カ月だ。さらに介護用ベッド購入費など一時的な費用に平均74万円が必要となる。
今後も負担増が不可避な情勢の中、老後資金に不安があるならば、生命保険各社が販売する民間介護保険がその助けとなるだろう。
また、要介護原因のトップ、認知症への保障に特化した商品、認知症保険も近年は続々と投入されているので注目だ。
次ページでは、高齢化の進行と比例して注目度が高まるばかりの二つの保険商品ランキングを見てみよう。上位に初登場を果たした商品もあるので必見だ。