保険商品ランキング2022#1Photo:123RF

生命保険各社がしのぎを削る、病気やけがの治療費を保障する医療保険と、持病がある人でも入りやすい引受基準緩和型医療保険。「消耗戦」ともいわれる激しい競争を制したのはどの商品か。特集『保険商品ランキング2022 ベスト&ワースト』(全10回)の#1では、保険のプロ28人が辛口で採点した【完全版】医療保険&引受基準緩和型医療保険のランキングをお届けする。(ダイヤモンド編集部 宮原啓彰)

医療保険の見極めポイントは
「短期入院保障」と「三大疾病」の手厚さ

 医療保険のランキングを見る前に、医療事情の変化に伴う近年の商品トレンドを押さえておこう。もし過去の商品に加入しているならば、保障内容が“時代遅れ”になっていることも。最前線の商品選びのポイントが分かるはずだ。

 医療保険の基本的な保障といえば、入院1日当たり幾らと、入院を軸に設計されていた。だが、入院日数の短期化と通院治療への移行という医療事情を踏まえ、近年投入されている新商品は、短期入院に対する一時金の手厚さをうたうものがトレンドとなっている。

 同時に、治療期間が長期化しやすく治療費も高額になりがちな三大疾病(がん、心疾患、脳血管疾患)や、さらには糖尿病などを加えた七大生活習慣病への保障を充実させた商品が人気だ。

 つまり、短期入院の保障の手厚さと同時に、三大疾病(七大生活習慣病)にも十分備えられるものを見極めることが後悔しない商品選びのポイントとなる。

 その一方で、医療保険は各社の激戦区だけに、昨今は前述のポイントを押さえた上で保障内容の差がほとんどない「消耗戦」といわれてきた。実際、昨年の保険特集では上位3商品が1点差で拮抗する“三つどもえ”となった。

 だが、今回はある商品が大差をつけて“独走”状態に入り、さらに上位初登場の商品も浮上してきたので必見だ。

 それでは、早速保険のプロが選ぶベスト商品を見てみよう。