保険各社の競争によって商品の保険料や保障内容の差が縮まる中、商品選びで重要な“物差し”になっているのが、医療相談など「付帯サービス」の充実度だ。特集『保険商品ランキング2022 ベスト&ワースト』(全10回)の#8では、認知症の“盲点”となっているリスクに対応できる、新たな付帯サービスを紹介する。(ダイヤモンド編集部 宮原啓彰)
保障内容と保険料に続く
商品選びの大きな判断材料
あまたある保険商品から加入商品を絞り込むに当たり、まず比較すべきなのは保障内容と保険料だ。
保険は不測の事態に対し、ある程度の期間にわたって備えるためのもの。自分が求める保障と保険料のバランスが何より重要となるからだ。しかし、医療保険をはじめとする各分野で生保各社の競争が激しくなる中、近年はその差が縮まってほぼ横並びになってきている。
保障内容と保険料を比較検討した上でも商品選びに迷ったならば、最後の決め手となる判断材料が、保険各社が差別化のために商品の“おまけ”として付けている「付帯サービス」の充実度だろう。
その代表的なものは、ティーペック(T-PEC)などの24時間対応の健康相談や介護相談、人間ドックなどの優待、法律・税務相談など。しかし、昨今はこちらの方も競争が激しくなっており、差が縮まりつつある。
そして、そんな保険の付帯サービスで、昨秋、新たなトレンドになるだろう注目のサービスが投入された。次ページでは、社会問題化している「認知症」の“盲点”になっているリスクに事前に備えられる、新・付帯サービスの中身を見てみよう。