自律神経を整える最強の方法
自律神経に働きかける3つの基本

「自律神経は自分でコントロールできないもの」です。しかし、直接的なコントロールが無理でも、自律神経のバランスが整うよう働きかけることは可能です。

 そこで、まず見直したいのが生活習慣。生活リズムを規則正しくすることにより、自律神経の働きも整ってきます。睡眠不足や夜更かしは交感神経を高める原因になるので禁物。また食生活の乱れにも注意が必要です。食事の時間が不規則だったり、栄養バランスに偏りがあったりすると、自律神経のバランスも崩れやすくなります。

 運動も効果的です。緊張や怒りで交感神経が高まっているときは、ストレッチなどの軽い運動をするだけでも血流がよくなり、肩こりなどの不調が改善されます。逆にやる気が出ないときは、背筋を伸ばし、手を大きく振って早足で歩くと交感神経が適度に高まり気持ちも前向きになれます。

 さらにメンタルケアも重要。過度なストレスがよくないのはもちろんですが、まったくストレスがない状態も自律神経を乱す原因になります。適度なストレスとうまく付き合い、プラスに利用することで自律神経の安定を図りましょう。

 生活習慣、適度な運動、メンタルケア。いずれも私たちが健康を守るうえで欠かすことのできない基本です。これらを見直すことが、自律神経のバランスを整えることへとつながっていくのです。

自律神経をセルフチェックしてみよう
自分の自律神経の状態は大丈夫?

 病院で診てもらって特に問題はないと診断されても、「朝すっきり起きられない」「何事にも疲れやすかったり、イライラする」「風邪を引きやすいうえ、なかなか治らない」「なんだかやる気がおきない」など、なんとなく不調を抱えている現代人はとても多いもの。そういった不調の多くは、自律神経バランスの乱れが原因かもしれません。自律神経は体にとって重要な役割を持っており、そのバランスが崩れると体や心に多大な影響を及ぼしてしまいます。

 自律神経の乱れからくる不調は人によって様々ですが、自分の自律神経が乱れているかは、簡単に確認することができます。