経済低迷の厳しい時代に、金が値上がりするって本当ですか?佐藤隆太郎(さとう・りゅうたろう)
2000年生まれ。京都大学経済学部経済経営学科3回生。高校時代に塾の恩師からの勧めで投資に興味を持つ。大学に入学してから『伝説のファンドマネージャーが教える株の公式』を読み、明確かつ洗練された投資のルールに衝撃を受ける。林氏を師と仰ぎ、投資初心者の立場から「林則行さんファンクラブ」を立ち上げ、会員をはじめ、ひとりでも多くの人を経済危機から守るための活動を行っている

佐藤 20年以上前に通貨危機に見舞われたタイでは、いまだにタイの通貨であるバーツに信用がありません。円が一度信用を失った場合、円には戻さないほうがいいのではないですか?

 日本で生活する以上、円を使わないわけにはいかないでしょう。

 海外に拠点のある人、そこで永住する人は円に戻さずに、現地の通貨にすればいいでしょう。

佐藤 金の価格はどのように動くのでしょうか?

 金は本物のお金です。今述べたように、政府がお金を刷れば、その分マネーの価値が下がります。つまり、金の価格は相対的に上がるということです。

 1960~2021年までマネーは年率7.2%で伸びました(図表参照。世界のマネーの伸び率という統計はないので、米国の数値で代用します)。これに対して、金価格は6.7%で伸びています。

 金は時期によって大きく上がったり下がったりしていますが、長期では金価格はマネーの増加量と比例しています。

佐藤 金価格を動かす要因はほかにはないのですか?