「狼狽の中で平静を保て」波乱相場に役立つ偉人の知恵、米著名投資家が厳選した13の名言Photo:PIXTA

株式相場が乱高下すると投資家は不安に陥りやすいが、米著名投資家のケン・フィッシャー氏は「ボラティリティー(変動)に振り回されてはならない」と指摘。こうした環境を乗り切るべく、同氏が厳選した偉人の箴言(しんげん)の数々を紹介した。

伝説的投資家である父親が
フィッシャー氏にたたき込んだ教訓

「周りが狼狽(ろうばい)する中で平静を保てれば...この世界とそこにある全てはあなたのもの」
 ― 英国作家ラドヤード・キップリング、 『If-』
ケン・フィッシャ―氏Ken Fisher/運用資産十数兆円規模の独立系運用会社、フィッシャー・インベストメンツの創業者。米国の長者番付「フォーブス400」常連の億万長者。ビジネスや金融分野の出版物に多数寄稿し、投資関連の著書も数多い。父はウォーレン・バフェット氏が師と公言し、「成長株投資」の礎を築いた伝説的投資家である故フィリップ・フィッシャー氏

 自制、忍耐、規律――私が若かった時、私の父(編集部注:ウォーレン・バフェット氏が師と公言し、「成長株投資」の礎を築いた伝説的投資家である故フィリップ・フィッシャー氏)は、ラドヤード・キップリングの有名な詩の教訓を私の頭にたたき込んだ。

 今はその写しを財布に入れている――もう一つはオフィスの壁に。キップリングによるストイシズムへの賛辞は、優れた人生アドバイスだ。市場が激しい感情をあおる際に平静を保つための青写真でもある。

 2022年前半の東証株価指数(TOPIX)のボラティリティー――中国のコロナ制限、エネルギー・素材価格上昇、ウクライナ戦争、および世界の中央銀行の「引き締め」による経済苦難の中で――は、投資家の決意を試す局面が続いた。

 多くの人が今後の悪化を懸念する状況にあったが、平静を保とう。ファンダメンタルズの力は、下落の終焉(しゅうえん)が近いと示す。より明るい日々が、大半の想像よりも早く来るだろう。それまで、平静を保つための知恵をさらに紹介しよう。

「慌ててはいけない。売るのは暴落の前で、後ではない」 ―ジョン・テンプルトン卿

 伝説的なテンプルトン卿でさえ、全ての暴落は予測できなかった。だが彼は、最悪なのは短期の急落を耐えることではなく――耐えた後に回復を逃すことだと知っていた。この厳しい忠告は、今とても重要だ。

 こうした十以上の名言の数々を以降、それぞれ紹介していこう。