親が子どもと一緒にどれだけ本を楽しめるか
大事なのは、親が本を読むのを楽しむことです。親が楽しそうに本を読んだり、本に没頭したりしている様子を見ていれば、子どもも本に対して肯定的なイメージをもつはずです。すぐに本を読むことがなくても、いざ本を読まなければならないときが来れば、とくに抵抗なく読むことができるでしょう。反対に、親が本を読むのを楽しんでいる様子が見られない場合は、読書することのハードルが非常に高くなってしまいます。
親自身の読書習慣だけでなく、子どもと一緒に本を読んだり、子どもに読み聞かせをしたりするのを習慣づけることも大切です。自分で本を読めない時期には、字を読むこと、本を読むことへの憧れがあるものです。
字を覚えたての子どもが、電車に乗っているとき、駅の名前がひらがなで書いてあったり、広告の文字にひらがながあったりすると、たどたどしいながらもうれしそうに読むのを見かけることがあるでしょう。
まだ字をちゃんと読めない子どもにとって、大好きな親と本を一緒に読んだり、読み聞かせをしてもらったりするのは、とても楽しいことなのです。そうしたことを習慣づけることで、本というものがとても身近な存在になり、読書に対しても肯定的な印象をもつようになるのです。