ひろゆきが語る「親が絶対に考えてはいけないこと」ワースト1ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、テレビやYouTubeで圧倒的な人気を集める、ひろゆき氏。
29万部の大ヒットを記録しているベストセラー1%の努力』では、その考え方について深く掘り下げ、人生のターニングポイントでどのような判断をして、いかに彼が今のポジションを築き上げてきたのかを明らかに語った。
この記事では、ひろゆき氏に気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

「自分のため」を忘れないこと

子どものために」という言葉があります。すごく綺麗ごとに聞こえますし、誰も傷つけない言葉ですよね。

 でも、これ、絶対に嘘です。人はみんな「自分のために」生きています。ただ、それを口にすることは許されない雰囲気がありますよね。「子どもより自分のことが大事だ」と言う親は、あまり見かけません。だから、ついみんな「子どものため」と言ってしまうのです。

 しかし、本音は「自分自身が幸せになること」が先にあります。

 自分が幸せになると、まわりを幸せにする余裕が生まれます。そのときに初めて、子どもがやりたいことを応援してあげられるようになります。「自分のために」を考えることこそが重要なのです。

自分を後回しにすると、どうなる?

「子どものために」と言う親は、その後、どんな行動をとるでしょうか。それは、自分のことを後回しにするようになります。本心は自分のために人生を生きているのに、それを見ないように考えないようにしてしまいます。そして、自分自身はどんどん不幸になっていきます。

 自分が不幸な状態だと、やがて、他の人の幸せを望めなくなります

 口では、「あなたのためを思って」と言いながら、心の底では「同じように不幸になってほしい」と望むようになっていきます。パッと見は「いい親」を演じながら、実は子どもの失敗を期待してしまったり、「どうせうまくいかない」と思ったりしてしまうのです。もちろん、そんなことは口に出さないでしょうが。

 そうやって、自分で自分に嘘をつきはじめるんですよね。

 だから、親が絶対に考えてはいけないことのワースト1は、「自分より子どもを幸せにしようとすること」です。

シンプルな対処法

 まずは自分のことを考えてみてください。そして、子どもにいろいろと押し付けないようにしてください。

 自分を犠牲にすると、いつか、足を引っ張ろうとしてしまいます。邪魔をするようになってしまいます。それは、親子だけに限らず、会社でも同じです。本当は他の誰かが活躍してくれて会社全体の売上があがったほうがいいのに、それが気に食わなくて邪魔をしてしまう人がいます。

 まわりに不幸な人がいると相対的に自分が幸せになっている気がして安心するんですね。でも、そんなものは一瞬の安らぎにしかなりません。結局は、自分を含めて全員が不幸になっているのです。そのことに気づけないんですね。

 こうした「自分への嘘」への対処法は、非常にシンプルです。自分を最優先にして、他者との比較をせずに、自分基準で幸せを感じることです。それができて余裕が生まれたら、今度は他の人を応援する側に回る。この順番で考えることです。

「自分は不幸だけど、子どものため、部下のため」と考え始めると、不幸が待っています。ぜひ、気をつけるようにしましょう。

大好評! ひろゆき氏の人気記事 TOP5

ひろゆきが「就職しなくても生きていけそうだな」と思った瞬間
ひろゆきが語る「頭の悪い人」には絶対に理解してもらえない話
ひろゆきが考える「頭が悪い人のお金の使い道・ベスト3」
ひろゆきが「年収600万円以下の人」に伝えたい、ある事実
ひろゆきが「会った瞬間に『頭が悪い』と感じる特徴・ワースト1」

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、29万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。