運動中の水分補給にお茶がNGでレモン水はOKな理由運動時にレモン水がお勧めな一方、お茶を飲まない方がいい理由とは(写真はイメージです) Photo:PIXTA

レモンが持つ健康効果は高い。美容効果を持つことからレモン水は女性に人気があるが、運動を趣味とするビジネスパーソンにも採り入れてほしい飲料だ。書籍『脳の毒を出す食事』(白澤卓二著、ダイヤモンド社)を参考に、レモンが持つ健康効果や運動時の水分補給にレモン水が推奨される理由を紐解く。その一方、運動時にお茶を飲まない方がいい理由とは何か。(文/フリーライター 鈴木 舞)

レモンが持つ
デトックス効果と健康効果

 書籍『脳の毒を出す食事』によると、食前にレモン果汁としょうがのしぼり汁を入れた常温水を飲むと、体内に溜まった毒素の排出が促進され、健康に良いという。

「レモンに豊富な酵素は、肝臓の機能を高めて毒出し効果を高めます。体を温めるしょうがには、脳を含む全身の血管を広げて血流をよくする働きがあります。脳で排出された毒は血管に入って肝臓に送られて解毒されるので、血流をよくしてせっせと毒入りの血液を肝臓に運べば毒出しにつながるというわけです。」(『脳の毒を出す食事』より)

 酵素は、レモンのような果物や生野菜、魚や肉、発酵食品に含まれる成分だ。食べ物の消化や吸収、分解、排泄などをサポートし、代謝を正常に保ってくれる。

 酵素を豊富に含むレモンはいわゆるデトックス効果が高いとされるが、その他の健康効果も持っている。レモンに含まれる成分の中でも、クエン酸、ビタミンC、ポリフェノールに注目したい。

【クエン酸の働き】

・レモンの酸味の元となる成分
・ミネラルを吸収しやすくするキレート作用を持つ

【ビタミンCの働き】

・血管や筋肉、肌を丈夫で健やかに保つ
・活性酸素を除去する抗酸化作用を持ち、酸化による体の不調や老化を和らげる

【ポリフェノールの働き】

・ほとんどの植物が持つ苦味や色素で、抗酸化作用を持つ