1位は堂々のトヨタ
年収は858.3万円

 今回は、上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを使って、「年収が高い自動車メーカー・部材会社ランキング」を作成した。

 東証33業種の「輸送用機器」のうち、自動車、自動車部品など自動車関連企業をダイヤモンド編集部がピックアップした。

 本社所在地はダイヤモンド社企業情報部調べ。従業員数は単体ベースで集計している。対象期間は、2020年4月期~21年3月期。

 早速、ランキングを確認していこう。

 1位は愛知県に本社を置くトヨタ自動車で、平均年収は858.3万円。2位のホンダに約60万円の差をつけている。

 トヨタの21年3月期業績は、コロナ禍の影響もあり、売上高が前期比8.9%減の27兆2145億円、営業利益が前期比8.4%減の2兆1977億円となった。平均年収も前期の865.9万円から微減したものの、本ランキング唯一の800万円台でトップとなった。

 2位は東京都に本社を置くホンダで、平均年収は798.9万円。3位の日産自動車を僅差で上回った。

 ホンダの21年3月期の売上高は、トヨタと同様にコロナ禍の影響で減少し、前期比11.8%減の13兆1705億円となった。一方、営業利益は、コストダウン効果などにより前期比4.2%増の6602億円となり、増益を確保した。ただ、平均年収は前期の816.8万円から減少した。

 3位は神奈川県に本社を置く日産自動車で、平均年収は796.5万円。2位のホンダにわずかに届かなかったものの、4位のいすゞ自動車に40万円近い差をつけている。

 同社の21年3月期業績は、売上高が前期比20.4%減の7兆8626億円、営業損失は1507億円となった。年収も前期の810.3万円から減少し、800万円を割り込んだ。

 上位3位には、国内自動車メーカーの“ビッグスリー”が並んだ。4位以下には、意外な会社がランクインした。