日本ボクシング連盟「無風総会」の舞台裏、改革派を黙らせた“政治力”の正体写真はイメージです Photo:PIXTA

日本ボクシング連盟総会が「無風」で幕
総会の結果の周知には消極的?

「波乱」が予想された日本ボクシング連盟(以下、日連)の総会が去る6月26日、さほど激しい議論にならず、無風で幕を閉じた。

 私は総会の成り行きをすぐ取材し、レポートする準備をしていた。が、日連の仲間達也専務理事から「議事録がホームページにアップされてから取材を受けたい。議事録アップは1週間前後の予定」と連絡があり、その意向を尊重して待つことにした。

 それから2週間たっても、議事録は確認できなかった。7月13日に改めてホームページをつぶさにチェックし、「お知らせ」の右脇、縦に並ぶ小さな項目の上から15番目、「理事会・総会」の文字をクリックしてようやく『令和4年度06月26日 定時総会』と題するPDFファイル「議事録」と「添付資料」を見つけた(その後の日連の報告によれば、7月8日に掲載されたとのこと)。

 通常なら、「総会議事録を掲載しました」とか「総会が開かれました」と、目立つところに表示されそうなものだが、そうした表示は一切ない。総会の結果を積極的に周知しない姿勢に少し疑問を覚えた。

総会の内幕が明らかに!
体制派と改革派の争いは互角予想だったが…

 今回、最大の関心事は新理事の選任だった。定員24人の理事を選ぶ。注目は内田貞信現会長の3選を支持する理事が過半数を占めるか、交代を求める理事が上回るか。その攻防だ。