【必読ポイント!】
◆最短で結果を出す
◇「FOCUS&DEEP」でやるべきことを決める

 期限内に成果を出すには「FOCUS&DEEP」が鉄則だ。これは、やることを絞り、具体的に決めることを指す。

 例えば、1週間で300万円の売上を達成しなければならないとしよう。そんな時は、次の2点を考える。

【FOCUS】まず、どこに絞るべきか?

【DEEP】「誰に」「何を」「どのように」行えば確実か?

「FOCUS&DEEP」が達成できるなら、他のことは捨ててしまってもかまわない。

◇「量」より「率」に目を向ける

 では、どのように「FOCUS」すればいいか。短時間で結果を出す際は、「量」より「率」を高めるべきだ。

 スーパーの店員であるあなたは、試食をしたお客様にもっと商品を買ってほしいとする。残された時間は、あと3時間。あなたはどちらを選ぶだろうか。

 A:呼び込みを頑張って、試食数を増やそうとする

 B:試食数は増やさず、試食した人の購入率を高める

 この場合は、Bが正解だ。まずは「率」を高める。「量」を増やすのはその後だ。「率」が低い状態で「量」を増やすと、労力のムダ遣いになってしまう。

◇先に「勝ち筋」を作る

 FOCUSの次はDEEPだ。DEEPとは、パワーを一点に集中させて根気よくやり続けることを指す。つまり、「確実に結果を出せる行動」を決めて、ひたすら続けるのだ。

 かつて営業職だった著者は、アレもコレもやってしまい、身体がヘトヘトなのに成果は上がらなかった。そこで、上司から「先に勝ち筋(効率的な方法)を決めなさい」と叱られたことをきっかけに、最もいい訪問のタイミング、商談相手、営業ツール、商談のパターンを考えることにした。そうして見つけた勝ち筋を愚直にやり続けたことで、新規開拓件数は10倍になったのだった。