D:「○○商事様に、3日以内に見積書を送らないといけないのですが、実は、他の作業を抱えている状況です」

E:「ただ、○○商事様は時間に厳しく、迅速に対応をしたいと思っています」

S:「もし、間に合いそうになかった場合、その際はお願いできると助かるのですがいかがでしょうか?」

C:「もちろん、ご都合もあると存じます。無理は申しませんが、状況はいかがでしょうか?」

◇感謝は3回伝える

 人にお願いごとをしたら、忘れずに感謝の気持ちを伝えよう。ポイントは「タイミング」と「伝え方」だ。

 タイミングは3回。「お願いを受けてもらった時」「やってもらった後」に加えて、途中でも声をかける。

 伝え方としては、手伝ってもらった後の効果を添えること。「○○してくれて、ありがとう、おかげ様で○○と来月の契約が決まりました」といったふうに伝えてみよう。このひと言があると、相手は「手伝ってよかった。また、手伝おう」と思うものである。

◆稟議をスムーズに通す
◇3人に根回しする

 稟議を通す際には「根回し」が必要だ。稟議を通せなければ、それまでかかった時間がムダになる。どうしても提案を通したいなら、「決裁者」「反対者」「賛成者」の3人に根回しをしておこう。

「決裁者」には、予め意見を伺い、判断のポイントを把握する。「反対者」には意図と熱意を伝えた上で相手の妥協ラインを確認しておく。「賛成者」にはその場で「賛成意見」を言ってもらうようお願いしておく。

 根回しは、結果的に時間短縮につながる。面倒くさがらずにやっておこう。

◇会社の方針を引用する

 社内で提案をする時は、上司の判断基準(=会社の方針)を知っておき、アイデアにリンクさせることが重要だ。提案の冒頭に、会社の方針を実現させるアイデアであることを伝えよう。「われわれの方針でもある○○を実現させるべく、今回の提案を……」と語れば、上司の心をとらえることができるだろう。そのためにも、日頃から社内報や社長、上司の言葉をメモしておき、会社の方針をいつでも取り出せるようにしておくといい。