オンライン授業やオンラインミーティングなど、コロナ禍で一気にネット上でのコミュニケーションが加速した。「会ってなんぼ」の価値観を揺るがされたビジネスパーソンも多かったのではないか。今や、オンライン診療からはたまたオンライン結婚式まであるという。(フリーライター 武藤弘樹)
自粛で一気に進んだオンライン化
まん延防止と親和性高し
新型コロナウイルスの「第7波」襲来により、「片田舎で引きこもって生活しているから安全」と思っていた筆者も一家で感染した。
ご近所さんや友人は「必要な物があれば買い出しに行くので声がけを」と言ってくれたが、幸い備蓄があったので彼らの助力を請うことなく事なきを得た。そういえば新型コロナはそれくらい厳密に人との接触を避けるべき流行病であるということを、再認識させられた。
第7波は新規感染者が多く、また政府も規制をだいぶ緩やかにしているから、「もうかかるならかかってしまえ」という、やや捨て鉢とでも表現できそうな空気が一部に見られる。ただ、2020年から続く長い自粛で、たしかに他人との接触が徹底的に警戒されてきたわけである。
その中で種々のオンライン化が劇的なスピードで推進されていった。リモートワークなどはその最たる例であるが、ビジネスシーンにとどまらず、生活の端々にもオンラインは導入された。人と直接接することなく、大体がスマホ1台あれば“オンライン化”は達成される。コロナ禍自粛とオンライン化は極めて親和性が高かったといえよう。
さて、日進月歩で進むオンライン化、その中から近未来を感じさせるものをいくつかピックアップしてみたい。