米国株のスポット投資で大事な
「マイルール戦略」とは

 では、今後も下落相場が続いたとして、米国株へスポット投資を行う際はどんなことに気を付けるといいのでしょうか。

 私の場合は、一括投資と積立投資の併用スタイルを行っています。

 たとえば投資に使える余裕資金が400万円あるとして、200万円ずつに分けたとします。

 一方の200万円は積立投資に使うとしましょう。仮につみたてNISAで使うなら、年間40万円の枠×5年間、投資できます。

米国株は今が本当に買い時?下落相場のスポット投資で大事な戦略とは©︎小林亮平、禁無断転載 拡大画像表示

 その上で、もう一方の200万円は一括投資に回します。でも、一度に200万円を投入すると精神的に怖くなってしまう人も多いでしょう。

 そこで、大事になってくるのが、マイルールを決めて機械的に投資をしていく考え方です。

 筆者の戦略としては、「円評価額で見た際に、直近のピークから-10%を1つの目線として、余裕資金の1/4程度を入れたい」と考えています。

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 たとえば直近のピークの株価が100円だとして、90円まで下がったら200万円の1/4となる50万円を投入し、その後80円まで下がったらもう50万円を入れるイメージです。

 この方法なら、ピークから40%の下落までは資金を切らさずに買えます。筆者はコロナショックの際も同じやり方で、それなりに安く買うことができました。

 もちろん、これはあくまで一例なので、ぜひ自分でアレンジしてみてください。スポット投資は感情に左右されやすいものです。そのため、マイルールを決めて、とにかく機械的に行うことが大事でしょう。

 下降トレンドが続いている足元の株式相場では、つい「買い時」と捉えて手を出したくなるもの。しかし、円安の影響も加味しつつ、冷静に投資判断を行っていきましょう。