Photo:PIXTA
歯科の主要学会の専門医にアンケート調査を実施。インプラント、歯科矯正を中心に、頼りになる歯科医院をきちんと選ぶための参考情報をお送りする。特集『決定版 後悔しない「歯科治療」』（全23回）の＃22は、その中国・四国編である。（ダイヤモンド編集部論説委員 小栗正嗣）
インプラント＆歯科矯正対応「頼りになる歯科医院リスト」
全33項目リストの簡易版【中国・四国編】
信頼できる腕の良い歯医者にかかりたい――。誰もがそう思うだろう。だが、目を皿のようにしてホームページを眺めても、インターネットの口コミに目を凝らしても、本当に良い歯科医に出会える確率は低い。
「“1件につき3万～5万円を払えば、悪い口コミを消します”みたいな怪しい業者が、うちにもよく営業をかけてくる。今や歯医者はその格好のターゲットになっているようだ」と首都圏の歯科医は苦笑いする。
情報は溢れ返っていても、信用できない。そこで、ダイヤモンド編集部では「頼りになる歯科医院」となり得る通り手形として、歯科治療分野の主な学会が認定した「専門医」が在籍しているという条件を設定した。
日本ではかねて日本歯周病学会の歯周病専門医、口腔外科専門医、小児歯科専門医など五つの専門医に限定して、「歯科医院のウェブサイトなどでそう名乗ってよい」とお墨付きを与えられている。
実は今、さらにインプラント歯科、矯正歯科、歯科保存、補綴歯科など5つの専門医が新たに「広告可能」のお墨付きを得るべく、準備を進めているところだ。
ダイヤモンド編集部はそこで、すでに得ている日本歯周病学会に加え、準備中の日本口腔インプラント学会、日本顎顔面インプラント学会、日本矯正歯科学会、日本補綴歯科学会、日本歯科保存学会の6学会の専門医（および専門医相当の有資格者）が属する医療機関、歯科医院に対して2022年7月にアンケートを実施。
自由診療で金額も張り、時間も要し、歯科医選びがかなり悩ましいインプラントや歯科矯正について質問した。それぞれの治療経験、対応する術式、標準的なケースでの治療費や大事なメンテナンスなどについて、全国621歯科医院から回答を得た。
質問項目の中からインプラント12項目、歯科矯正13項目、コロナ禍で関心度が高まった一般歯科分野の滅菌・感染対策4項目を選び、全33項目の「頼りになる歯科医院リスト」リストを作成。さらにその中から「医療機関名」「所在地」と「常勤医（非常勤医）人数」「チェア台数」をピックアップした「簡易版」のリストを作成した。
今回はその「中国・四国編」をお送りしよう。歯科医院探しの参考材料としてほしい。
