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がんなどのロボット支援手術が急増している。普及の過渡期であるが故、執刀する医者によって技術格差が生じている。腕を磨いた医者は誰か。どこにいるのか。独自調査で581人の医者を実名でリスト化し、手術数をランキングした。実名リストは本記事3ページ目のリンクからダウンロードできるので、ぜひ参考にしてほしい。(ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美)

前立腺がんでは6割超シフト
ロボット手術が大衆化&急増

 9月9日午前9時30分。大型の台風15号の直撃で首都圏の公共交通機関の多くがストップした日の朝、東京医科歯科大学医学部病院(東京・お茶の水)の手術室では予定時刻ぴったりに直腸がんの手術が始まった。

 そこには直腸がんのロボット支援手術で日本トップの手術数という実績を持つ、東京医科歯科大学教授で大腸・肛門外科科長の絹笠祐介医師の姿があった。

 ロボット支援手術とは、「ダヴィンチ」という手術支援ロボットを使った手術だ。2018年度に公的医療保険の対象が一気に広がり、先んじて保険適用になった前立腺がんや腎がんに、食道がん、胃がん、直腸がん、肺がん、縦隔腫瘍、膀胱がん、子宮体がんなどが加わった。自由診療で100万、200万円を全額自己負担する“セレブ医療”が大衆化され、自己負担額(3割の場合)は50万円くらい。高額療養費制度を利用すれば10万円くらいになる。

 18年度、ロボット支援手術数は急増した。「2倍、3倍になった」「5倍になった」など医者や医療機関によって幅はあるが、この1年、日本の外科医療には強いダヴィンチ旋風が吹いた。