「労働市場」という言葉は、労働者と彼らの職業との間に存在する複雑な関係を十分に表していない。鋼板や一杯のコーヒーといった一般的な財・サービスとは異なり、労働者は自分がどう扱われるのかを気にしており、仕事以外にも時間を割きたいことがある。足元の一連の動きは、明らかにこの点を浮き彫りにした。先週には、労働条件の改善を要求する鉄道会社の従業員がストライキの決行寸前までいった。争点になっていたのは、処罰を受けることなくどれだけの病欠が許されるのかといった問題だ。ミネソタ州では、看護師が賃上げと、安全ではないと考える状況では勤務を拒否できる権利を求めてストを決行。ペンシルベニア州では、ストを起こした高齢者福祉施設の従事者が賃上げに加え、世話をする入居者数の割当数を減らす取り決めを勝ち取った。
米労働市場の逼迫、コロナで働き手の意識に変化
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