――筆者のグレッグ・イップはWSJ経済担当チーフコメンテーター ***  「労働市場」という言葉は、労働者と彼らの職業との間に存在する複雑な関係を十分に表していない。鋼板や一杯のコーヒーといった一般的な財・サービスとは異なり、労働者は自分がどう扱われるのかを気にしており、仕事以外にも時間を割きたいことがある。  足元の一連の動きは、明らかにこの点を浮き彫りにした。先週には、労働条件の改善を要求する鉄道会社の従業員がストライキの決行寸前までいった。争点になっていたのは、処罰を受けることなくどれだけの病欠が許されるのかといった問題だ。