日本での価格はGT(写真) 862万円、モデナ 1046万円、トロフェオ 1395万円とされた。デリバリーは2023年初春を予定しているとのことだ日本での価格はGT(写真) 862万円、モデナ 1046万円、トロフェオ 1395万円とされた。デリバリーは2023年初春を予定しているとのことだ

 日本でも発表済みのグレカーレ。3グレードが発表され、デリバリーは来春と言われている。グレードラインアップは、GT(862万円、300ps)・MODENA(1046万円、330ps)・TROFEO(1395万円、530ps)で、出力差を見ても想像できる通り、前2グレードが2リッター4気筒のマイルドハイブリッド(48VのBSG)であるのに対して、トロフェオは3リッターV6ツインターボ“ネットゥーノ”エンジンを積む高性能グレードだ。

トロフェオは最高出力530ps/最大トルク620Nmを発生する3L V6ツインターボ「ネットゥーノ」を搭載トロフェオは最高出力530ps/最大トルク620Nmを発生する3L V6ツインターボ「ネットゥーノ」を搭載

 また今回、マセラティのモデナ工場を訪ねたところ、至るところに偽装を施したグレカーレのフルバッテリー電気自動車(BEV)が停まっていた。来年にも発表されるフォルゴーレである。

 グレカーレはアルファ ロメオも使うグループのFRプラットフォーム“ジョルジョ”をベースに開発された。ちなみにジョルジョプラットフォームそのものもモデナの生まれ。そう、マセラティは今後、これまでよりいっそう“モデナ色”を強めていく。イタリア屈指のモータウン(彼らはモーターヴァレーと呼んでいる)で生まれたという個性をもって挑むべきライバルはずばり、ポルシェ マカン。マセラティとしては最大の収益源としたいモデルでもあり、それゆえ「以前のクォリティレベルとは決別した」(マセラティ社幹部談)というほどの変わりようなのだった。