インテリアはモダンでラグジュアリーに

中間グレードのGT(写真)。フロントグリルはトロフェオとモデナがブラック、GTがクロームメッキで仕立てられている中間グレードのGT(写真)。フロントグリルはトロフェオとモデナがブラック、GTがクロームメッキで仕立てられている

 では、実際の完成度はどうか。ベーシックなGTを駆って、モデナ周辺の町と峠と山を走り回ってみた。

 マセラティの変化は見た目にも明らかだ。MC20からは縦目ヘッドライトフェイスとなり、これまでの横目系とは表情もまるで違う。それゆえSUVのグレカーレでもノーズはしっかり尖っていて、写真で見るファニーなフェイスより実物はずっと精悍な印象だ。全体的に滑らかな面で構成されており、表面はかなり平滑。とってもクリーンな印象を受ける。

GTのみチョコレート色のレザーを標準化、他グレードはブラックレザーが用いられるGTのみチョコレート色のレザーを標準化、他グレードはブラックレザーが用いられる

 そして最大の変化ポイントはインテリアだ。正直、前世代のインテリアデザインはちょっと古臭く、マテリアルの質感もイマイチだった。グレカーレのそれははっきりとモダンでラグジュアリー感に満ちている。車格的にゴージャスとまでは言えないにせよ、レヴァンテよりは随分と高級だ。デザインとマテリアルの使い方にデザイナーの神経が行き届いているからだと思う。