米テキサス州は20日、米アルファベット傘下のグーグルが州法に違反して、ユーザーから十分な同意を求めることなく顔や音声の生体認証データを収集したとして、同社を提訴した。テキサス州はミッドランド郡州地裁に提出した訴状で、グーグルは2015年からデータを収集しており、数百万人の住民に影響を与えたと主張した。ケン・パクストン州司法長官は「生体認証データのような慎重な扱いを要するものも含め、グーグルによる無差別なテキサス州民の個人情報収集は、決して許されることではない」とし、「すべての州民のプライバシーと安全を確保するため、これからも巨大情報技術(IT)企業と戦い続ける」と述べた。テキサス州は、グーグルが写真・動画の保存サービス「グーグルフォト」と音声AI(人工知能)「グーグルアシスタント」、およびスマートホーム製品「ネスト」の機能を利用して、適切な同意を得ることなくユーザーの顔・音声の認証データを収集・保管したと主張している。