米大型バイクメーカーのハーレーダビッドソンの電動バイク事業ライブワイヤー(LiveWire)は、消費者や投資家をひきつけるのに苦戦しており、上場会社として苦しいスタートを切っている。ライブワイヤー・グループ社の株価は、9月下旬に特別目的買収会社(SPAC)との合併以来、約15%下落している。規制当局への提出書類によると、SPACに投資した者の大半がその後もライブワイヤー株の保有を続けるのではなく、資金を引き揚げてしまったため、正味で調達できたのはハーレーが期待した額の半分ほどだった。アナリストらによると、投資家のライブワイヤーに対する反応は薄く、ハーレーはライブワイヤーに追加資金を投入することになったという。また、金利の上昇と米国経済の減速により、ライブワイヤーの販売台数が今年の1000台未満から2026年には約10万1000台に拡大し、売上高は17億ドル(約2500億円)に達するというハーレーによる春の予測に到達しない可能性が高いようだ。