金融機関や自治体からの書類、郵便物、クーポン、子どもが持ち帰るプリント類……。「紙」は毎日、怒涛のように家に入ってきます。いったい、取っておくべき紙はどれなのか? そして、それをどう整理すればよいのか?「とりあえず取っておく」と、「肝心な時に出てこない」「いつの間にか期限が切れていた」「大事な書類を失くして、お金や信頼を失くす」などの悲劇が起こります。紙には、財産や信用に直結するものもあります。人生により大きな影響を与えるのは、実は「モノ」よりも「紙」の片づけです。「もっと早く知りたかった!」とメディアでも大反響の、片づけアドバイザー・石阪京子先生の最新刊「人生が変わる 紙片づけ!」から抜粋して、ご紹介します。
携帯ショップの紙袋ごと、ずっと置いてありませんか?
片づけレッスンに伺うと、必ず出てくる紙があります。チラシやレシートなどはもちろんですが、「え、これも捨てていいんですか?」と驚かれがちな、実は捨てても問題ないトップ3をこちらの連載で3回にわたり紹介していきたいと思います。前回は、住宅関係の書類一式について説明しました。
今回は、多くの人がそのまま置いていることが多い「携帯ショップ」でもらった紙袋一式です。なんとなく重要なものが入っているような感じがして、中身も見ずにずっと取ってあるという方も多いのではないでしょうか。
私も先日、iPhoneを買い替えた時、いろいろな紙をもらいました。「スマホ設定サポート申し込み内容確認書」「機種変更申し込み内容確認書」「ご契約に際しての注意事項」「アップルウォッチをスマホで簡単に購入できますというお知らせ」「誰かに紹介したら2万円もらえますというチラシ」など。これも、私は全部すぐに捨てました。
もし、後から必要になるかもしれないと思う情報があれば、写真などをとってデータ化しておけばいいので、紙自体を残す必要はありません。
「確認書」というのは、携帯ショップとどういう契約を交わしたかという証なので、念のため取っておきがちなのですが、よく考えると、使う目的がありません。今まで、スマホを買い替えた時の書類が後から必要になったことって、ありましたか? 万が一、裁判沙汰にでもなったら使うかもしれませんが、今までスマホを買い替えて裁判沙汰になっていないなら、ほぼ使うことはないのではないでしょうか。
判断保留ですべて取っておくことをやめて、その紙をいつ使うのか、をちゃんと考えればおのずと必要な紙は分かります。是非その癖をつけてください。
*本記事は、石阪京子著「人生が変わる 紙片づけ!」の中から、抜粋・編集したものです。