インターンシップ類が採用に影響・直結する流れも
本来、インターンシップ類は “職業体験の一環”という位置づけになっている。しかし、外資系企業やベンチャー企業では従来から採用に結びついていて、企業全体にその動きが広がっているようだ。
高村 学生がインターンシップ類に参加した理由としては、「就職活動に有利だと思うから」が1位(81.4%)で22卒(77.4%)から4.0ポイント増加しています。2位の「志望企業が募集していたから」も52.9%と、22卒(47.8%)から5.1ポイントの増加です。一方、3位の「社会に出る前に有益だと思うから」は33.0%で21卒(38.0%)から5.0ポイント減少し、上位2項目との差が開いています。
また、「インターンシップシップ類への参加経験が入社企業の選択に影響した」と答える学生が増加しており、インターンシップ類に参加した企業に入社を決めた学生も3割に迫っています。学生の間では、「希望する企業に就職するためにはインターンシップ類への参加が不可欠」という認識が高まっていることがうかがえます。
高村 企業への調査からわかるのは、“インターンシップ類の参加者を採用した企業”の割合が高いことです。従業員501名以上の企業で88.0%、従業員500名以下の企業で63.4%にのぼっています。また、内定者に占めるインターンシップ類参加者の割合が「31%以上」――つまり、たとえば、10人の内定者のうち3人以上がインターンシップ類の参加者である企業は、501名以上の企業で31.8%、500名以下の企業で34.4%に達しています。