中国EVメーカーのBYDが日本市場進出
価格と販売ネットワークで勝負
中国の大手電気自動車(EV)メーカーのBYDの日本法人であるBYDオートジャパンは、2023年1月31日からBYDの世界戦略EV「ATTO 3(アットスリー)」を440万円(消費税込み)で発売することを発表した。BYDは、中国・深センに本拠を置くバッテリーメーカーとして創業した車載電池の世界大手だが、EVメーカーとしても中国でトップを狙うとともに世界戦略を急加速させ、日本乗用車市場にも来年から進出することを明らかにしていた。
12月5日に発表会見したBYDオートジャパンの東福寺厚樹社長は、「ミドルサイズSUVのBEV(バッテリーEV)アットスリーは税抜き400万円、税込み440万円と決めてロングレンジでもこの価格で勝負していきたい」と、国産・輸入車のミドルサイズSUVのライバルEVに対し安価な価格設定にしたことを強調。また、日本乗用車市場への参入に際して販売ネットワーク、品質管理、アフターサービス、サポートの重要性に鑑み、まずは23年1月下旬より全国22店舗の開業準備室をオープンさせ、25年度末までに100店舗を超える全国ネットワークを確立させることを表明した。
BYDジャパンならびにBYDオートジャパンは、先行したEVバス事業で開拓した足場をベースに日本の乗用車市場に参入することを今年7月に表明しているが、今回の発表でその詳細が公表されたことになる。