ソニー・ホンダモビリティ会見に臨む水野泰秀会長兼CEO(右)と川西泉社長兼COO(左) Photo:Bloomberg/gettyimages

本格始動する
ソニー&ホンダの強力タッグ

 ソニーグループ(ソニーG)とホンダが電気自動車(EV)事業を共同で展開する新会社「ソニー・ホンダモビリティ(SHM)」を9月28日付で設立し、10月13日に初の記者会見を行った。新会社は両社が折半で出資しており、会見にはホンダから新会社に参画した水野泰秀会長兼最高経営責任者(CEO)とソニーGから参画した川西泉社長兼最高執行責任者(COO)が出席した。

 ともにベンチャー・スタートアップで創業し、独自の企業ブランドを形成してきたソニーGとホンダが手を組んでEV事業に乗り出しただけに、新会社は非常に注目度が高いものとなっている。

 SHMの水野会長は「『多様な知で革新を追求し、人を動かす。』を企業のパーパス(存在意義)と位置づけ、ソフトウエア技術を中心としたモビリティテックカンパニーを目指す。人を動かしていくようなモビリティの革新を実現していく」と新会社の方向性を示した。また、川西社長は新型車のコンセプトを「3A(Autonomy:進化する自律性、Augmentation:身体・時空間の拡張、Affinity:人との協調・社会との共生)に集約し、3Aを実現する最新のテクノロジーを投入していく」とし、レベル3相当の自動運転機能を搭載した自動運転EVの商品投入を明らかにした。