サクラとekクロスEV日産と三菱自が共同開発した軽自動車EVがカーオブザイヤーを三冠独占。日本市場におけるEV普及の嚆矢となるか Photo:Kiyoshi Ota/Bloomberg via Getty Images

日産・三菱自がカーオブザイヤー三冠
軽自動車EVで初となる快挙

 日産自動車と三菱自動車工業の共同開発による新型の軽自動車EV・日産「サクラ」/三菱自「ekクロスEV」が今年のカーオブザイヤーの三冠を独占受賞した。三冠とは、発表順に日本自動車殿堂(殿堂)、日本自動車研究者ジャーナリスト会議(RJC)、日本カー・オブ・ザ・イヤー(COTY)のことで、軽自動車が独占獲得したのは初めてのケースとなる。

 カーオブザイヤーは、毎年、国内で発売された新車(前年の11月1日からその年の10月末日まで)から最も優れた車を表彰するものだが、現在ではこの3主催のカーオブザイヤー選考が権威付けられている。三冠を独占したサクラ/ekクロスEVは、2022年6月16日に発売された、日産と三菱自の共同開発による軽自動車バッテリーEV(BEV)の姉妹車である。

 まず、殿堂が11月8日に2022~2023カーオブザイヤーに両車を選んだ。その理由について「国内EV市場の拡大に貢献する軽規格適合の本格的EV、クラスを超えた力強いEVの走りと高い質感の内装、軽自動車ながら優れた特徴を備えたこと」と評価した。