“ありのままの自分”を否定しないJTの社風のなかで

 JT RECRUITING SITE(JTの新卒採用サイト)では、JTが採用活動において大切にしていることは、“ありのままの自分でいる”ことだと明言している。ありのままの存在が、一人ひとりの個性を発揮できる職場をつくり、JTに根付いている多様性(ダイバーシティ)の理解と尊重につながっていくのだ。ワークショップ“ツナマル”による「自己開示」は、“ありのままの自分”の肯定だ。自分自身をさらけ出すことが相手の共感につながれば、相互理解の輪は自ずと広がっていく。

三島 当社には、「ありのままの自分」を誰かに否定されるような空気はありません。会社組織は、それぞれの個性を持つ人たちの集まりなので、お互いを尊重しつつも意見の違いがあって当たり前――内定者たちは、JTのそうした雰囲気をすでに理解しているようで、“ツナマル”の一風変わった自己開示方法との親和性も高かったのでしょう。「内定者懇親会」で、さまざまな同期の個性を知り得たことが入社への期待につながったことは間違いないと思います。

JTの内定者懇親会が教えてくれる、内定者同士の“つながり”の大切さ日本たばこ産業株式会社の新卒採用サイト(JT RECRUITING SITE)では、JTが「採用活動において大切にしていること」というメッセージをはじめ、各部門における仕事内容やそれぞれの部門で実際に働く社員の声など、就活生が気になるさまざまなことが発信されている。
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「就活ナビ」で知られるダイヤモンド・ヒューマンリソース社の調査*4 によれば、学生が内定期間中に企業に期待することは、上位から順に「内定者同士で連絡を取りたい」「定期的に連絡がほしい」「先輩社員の話を聞きたい」となっている。入社までの期間において、企業側が内定者とどう接していくか――「内定者フォロー」の方法はさまざまあるが、“つながりの促進”がいちばん大切だと、三島さんの話から伺い知れる。“つながり”は、内定者同士のつながり、そして、内定者と人事担当者や先輩社員とのつながりだ。

*4 株式会社ダイヤモンド・ヒューマンリソース【23卒ダイヤモンド就活ナビ就活意識調査】より

三島 オンラインが多くなったコロナ禍でのコミュニケーションですが、オンラインではなかなか知り得ないその人ならではの空気感やニュアンスがあります。私は採用担当として、そうしたものをしっかり伝え合える方法を探りながら、就活生が「○○のことを知りたい」と思ったときに、頼ってもらえるような存在であることを心がけています。たとえオンラインであっても、強いつながりを感じられるような、いつでも率直なコミュニケーションができる状況にしたいです。