つながり合った内定者たちが、“ひとのときを、想う”

 9月に行われた「内定者懇親会」をスタートラインに、JTでは、内定者の入社が近づくにつれ、より具体的な仕事内容がわかる勉強会や働くうえでのマインドセットができるワークを実施している。JTのように職種別の採用でなくても、入社後のリアリティ・ショックを減らすために、入社前に社内のあらゆる業務を内定者に伝えていくことは重要だろう。4月から社会人になることが楽しみになるように、自社と仕事の魅力を内定者にメッセージしていくこと――多くの学生が、「入社を決める理由」として、「仕事の魅力」と「社風」を挙げることを、受け入れ側は知っておきたい。

 インタビューの最後に、「ありのままの自分」を重んじるJTの「社風」が、入社1年目の三島さんから見てどのようなものかを語ってもらった。

三島 私から見た、JTの社風の特徴は、まず、“人のよさ”だと感じています。取り扱う商材だったり、歴史だったり、理念だったり……社風はいろいろなものからつくられると思いますが、私はそのなかでも「人」の存在が大きいと思っています。私自身、就職活動中に出会ったJTの方々の魅力にひかれて入社しました。「ありのままの自分」のとおりに、みんながありのままに仕事をしているようで、人間らしさを強く感じたのです。就活生相手にも全然飾ることなく、常に真摯に向き合ってくれて、すごくいいなと思いました。相手を受け入れる姿勢が職場に根付いているので、考え方がぶつかり合うなかでも、お互いを尊重しています。他者の大切なものや価値観を否定しないことがすてきですね。人事部長も「“人のよさ”で入社を決めた」と言っていましたし、社風に“人のよさ”があるのはずっと変わらないようです。長い時間をかけて築かれてきた、そんなJTの社風を私も大切にし、採用チームのメンバーのひとりとして代々伝えていきたいです。

 さらに、三島さんはこう続ける。

三島 JTには、さまざまな仲間がいます。そんな仲間と働くなかで、違いがあることを当たり前として受け入れ、お互いを尊重する風土があります。“ありのままの自分”でいられる環境で、自分自身の“ありたい未来”をのびのびと目指している。そして、そんな多様な仲間がいるからこそ、“ひとのときを、想う”を実現していくことができる。私はそう考えています。

 現役の大学生たちが創った「内定者フォローワークショップ“ツナマル”」と多様性を重視するJTの出合い――それは決して偶然ではない。三島さんのように、自社の魅力をきちんと言葉で伝えられる人事担当者だからこそ、内定者たちに“ツナマル”を披露することができたのだろう。

「学生さんが創られたワークショップなので、大人(ビジネスパーソン)が考えたものよりも、きっと、当社の内定者である学生自身が喜んでくれると思いました」――三島さんはそう補足した。

 入社前に、“つながり”の大切さを実感した学生たちは、よりいっそう“ひとのときを、想う”だろう。そして、入社後のたくさんの想いが、やがて、社会を豊かにしていく。