このように、メインとなる投資とサブとなる投資を分けて行なうことを「コア・サテライト戦略」と言います。

 さまざまな資産に分散投資を行ないつつ、積み立て投資も並行していく方法は、リスクを軽減しながら資産形成をしていくのに適しています。ただ、短期間で大きく増やすことは難しくなります。

 一方、個別株式への投資は、大きな損失が出る可能性はありますが、うまくいけば大きく儲かる可能性もあります。

 そこで、メインとなる「国際分散投資+積み立て投資(コア戦略)」と、サブの「個別株式投資(サテライト戦略)」に分けることで、大切な老後資金をしっかり確保しつつ、大きく儲けるチャンスも確保するのです。

「ある程度リスクを抑えつつ、大きな利益も狙える」バランスのいい資産形成プランと言えます。

 資金の配分は、メインのコア戦略に70~80%を割き、サブのサテライト戦略は20~30%程度に抑えておくといいでしょう。

 ある程度余裕資金があり、「早く、大きく」儲けたい人や、株式投資も楽しみたい人は、ぜひ検討してみてください。

応用編(2)「証券投資と不動産投資」の合わせワザ

 このプランは、もっとアグレッシブに資産形成したい人向けの資産形成プランです。

 主な投資対象の資産の1つに不動産があります。不動産への投資は小額から手軽にできる証券投資がおすすめですが、現物の不動産に投資していくことももちろん可能です。

 個人が行なう不動産投資は、賃貸用のマンションやアパートへの投資が一般的です。

 そこで、証券投資と賃貸用マンションやアパートなどの不動産投資を併用する、「証券投資と不動産投資」を組み合わせた資産形成プランをご紹介しましょう。