このプランを検討できる人は、投資可能な余裕資金があり、大企業や信用力のある企業の会社員や公務員の方に限定されます。その理由は、不動産を購入するには相応の頭金が必要になるのに加え、金融機関の審査で借りる人の属性もチェックされるからです。

 証券投資と不動産投資を組み合わせた資産形成プランは、それぞれのメリットとデメリットを補い合う形になります。

 証券投資は、「少額からできる」「いつでも換金できる」といったことがメリットです。反面、手持ち資金の範囲内で投資するのが一般的ですので、富裕層でもない限り多額の投資はできません。

不動産投資には証券投資にない
大きなメリットがある

 一方、不動産投資のメリット・デメリットは次のようになります。

◎不動産投資の「メリット」
・安定的なキャッシュフロー(家賃収入)が期待できる。
・借入金を活用できる。
・相続時の節税ができる。

◎不動産投資の「デメリット」
・物件ごとの個別性が高く、当たりはずれが大きい。
・メンテナンス(設備の修理やリフォーム等)に手間と費用がかかる。
・すぐには換金できない。

 人によっては、所有する満足感が得られるというメリットもあるでしょう。

 一方で、地震や火事のリスクがつきまといますし、複数の物件に分散投資をすることが難しいというデメリットを感じる人もいるでしょう。

 それでも、不動産投資には、証券投資にはない大きなメリットがあります。