前の人と「話す内容が被った...」そんなときどうする?

 芸人もコンテスト用に用意したネタが直前のコンビとかぶることがあります。まさに不測の事態です。そんなときに機転が利く芸人は次のように乗り切ります。

乗り切り方1
「ネタがかぶってしまいましたが、こんなこともあるんですね。前のコンビは忘れてください」
 前のコンビのネタをなかったことにせず、受け入れたうえで自分たちのネタに入ることでスムーズに不測の事態を乗り切っています。

乗り切り方2
 今までで一番印象に残ったコンビは次のように不測の事態を乗り切りました。
「今までがネタ振りでここからが本番です」

 このように、不測の事態をそのままネタとして利用し、瞬時に「つかみ」に変えてしまうパターンです。どちらの乗り切り方も不測の事態を無視するわけではなく、受け入れたうえで一言添えています。

 ポイントは「すみません。正直不測の事態で少しテンパっています」ということをそれとなく伝えることです。それだけで、自分の状況を相手は理解することができますし、必死に考えようとしている姿に共感してくれる人の方がほとんどです。

 皆さんも同じような状況に置かれたら不測の事態をそのままネタとして活用してみましょう。会議での挨拶や披露宴のスピーチなどにも応用できるかと思います。