SDGsイベントでテレビ番組
『水曜どうでしょう』とコラボ

 2022年に実施したホームゲームイベントを例にすると、6月18日に開催した明治安田生命J1リーグ第17節のSDGs推進イベント「第1回かわさきSDGsランド」がある。対戦相手が北海道コンサドーレ札幌ということもあり、北海道テレビ放送の番組『水曜どうでしょう』とコラボし、さまざまなイベントを実施した。ちなみに、「水曜どうでしょう軍団、襲来!?」とタイトルがつけられていたが、水曜(S)、どうでしょう(D)、軍団(G)、襲来!?(s)と「SDGs」をもじっていて、しっかり“遊び心”もクリアされている。スタジアムでは、川崎市のさまざまな団体や企業をはじめ、多くがSDGsにまつわるブースを出展し、それぞれの取り組みによって“地域性”と“社会性”を表現した。『水曜どうでしょう』は“話題性”のスパイスとして、番組出演者や関係者がトークショーを行うなど、イベントを大いに盛り上げた。

誰が担当しても
“川崎フロンターレらしい施策”に

 実は、このイベントは天野が中心になって企画したものではない。これはつまり、3つの指標があることで、誰が担当しても、年月が過ぎても、“川崎フロンターレらしい施策”が継続されているということでもある。

「自分の考えを整理するだけでなく、当時のプロモーション部のメンバーや、その後、プロモーションに関わる人たちにも考えを共有できるようになると考えて、地域性、話題性、社会性の3つを言語化しました。そのうえで、クラブとしてはお金をかけずに自分たちで作ること、継続性があること、そして遊び心があることといった付随する項目を挙げることで、それぞれのイベントが精査できるようになった。たとえばですが、あるイベントを3つの指標に応じてグラフにすれば、どこが突出しているかが一目瞭然になります」

 企画したイベントの強みがわかれば、アプローチする方法も見えてくる。広報に対して、事前にメディアで取り上げてもらえるように相談したときにも、イベントの特徴や強みが明確なため、合致する媒体を探してもらいやすくなる。それは協力をあおぐパートナー企業を見つける際にも、大いに参考になっているという。