男女産み分け「成功率80%」の可能性秘めた新技術、不妊治療カップル対象に研究Photo:123RF

 不妊治療を受けるカップルは、80%の確率で子どもの性別を選べるようになる可能性があるかもしれない。精子を選別する技術はこれまでにもいくつか試されてきたが、重量で分類する新たな方法は、これまでの方法に比べてはるかに精度が高く安全であると研究者らは報告している。米ワイルコーネル・メディスン教授のGianpiero Palermo氏らによるこの研究結果は、「PLOS ONE」に3月22日掲載された。

 今回の研究では、顕微授精(ICSI)と着床前診断を受ける1,317組のカップル(母親の平均年齢37.1±4歳、父親の平均年齢39.2±6歳)が対象とされた。このうち、子どもの性別について希望のあった105組に対しては、多層の密度勾配による分離(サイズの異なる粒子を重量によって分離させる)を用いた精子選別により性別を選んだ上でICSIを行った。