2016年に「おぎやはぎのメガネびいき」の番組本を出版した。出版社のアイディアで僕と宗岡君の対談を載せることになった。対談の日、「話があるので約束の時間より早く行っていいか」とメールが来た。内容は「退社を考えている」というものだった。僕は「もう少し考えてみては?」と伝えた。単純にもったいないと思ったから。それでもしばらくして宗岡君は退社を決意した。
しっかり有休を取ったあと、僕から宗岡君を誘った。優秀な人材を他所(よそ)に取られたらたまったもんじゃない。案の定、僕の所属会社に入ってもらってからは破竹の活躍。手をかけてきた「ハライチのターン!」のディレクターを任せられるのは宗岡君以外いなかった。
そして今、彼は文化放送の帯番組「おとなりさん」のチーフディレクターまでやっている。ニッポン放送・文化放送・TBSラジオを股にかけた最強のラジオマンとなった。
今でも仕事の悩み、家族のこと、なんでも相談できるのは宗岡君だ。人生において心強い仲間がいることはどれほど幸せなことか。そして人生にはいろんなことが起こるものだ……と、宗岡君を通して強く感じる。同時に僕が会社に誘ったように努力と才能はきっと誰かが見ていてくれる。
もしも将来ラジオを作りたいという人がいたら
齢46。会社では管理職というポジション。この先、現場へ出向く頻度も下がって自宅作業が多くなる……。「そうだ、だったら長時間座っていられるいいイスを買おう!」と、ある日、ネットサーフィンをした。
ふと、アメリカの家具メーカー「ハーマンミラー」の商品にたどり着く。ラグジュアリーなそのイスに、「もっと高給取りだったらこんなイスに座れるんだろうな……」と薄給サラリーマンらしい妄想に耽る。その折、会社の研修で配られた課題図書をペラペラめくる。するとそこに参考事例として「ハーマンミラー」のコアバリュー(=中核となる価値観)が書かれていた。会社の存在意義の表明みたいなもの。
【私たちは社会のニーズから孤立して存在することはできない】
……ラジオもそうじゃん。







