今になって思えば、とても良くないことをしていた。マネジメントはマネジメントでもマイクロマネジメント状態(めっちゃ細かく言ってくる奴)だった。ディレクターは鬱陶しかったろうなぁ。僕がディレクターだったときに一番嫌だったことを自分がしていた。もっと縁の下の力持ちにならねば……という意識を持って引いて見ると、JUNKはパーソナリティだけじゃなく本当に個性豊かなスタッフによって作られている。
二人の放送作家、鈴木工務店とオークラ
深夜ラジオを聴き続けているとパーソナリティと放送作家の“バディ感”が伝わるはず。
本番中、パーソナリティのすぐそばにいる放送作家は同時に様々な役割を果たす。情報を添えたり次に読むメールを決めたり。本番以外には企画を考えたりする。僕には、ディレクターになってからずっと一緒に仕事をし続けている放送作家が二人いる。鈴木工務店さんとオークラさんだ。
「メガネびいき」の作家・鈴木工務店さんは、おぎやはぎが偏ったことを言ったとき、フォローの一言を入れてくれる、なくてはならない存在。オークラさんは、“三人目のバナナマン”と言われるだけあって、「バナナムーンGOLD」にとって表でも裏でも不可欠な存在だ。
二人とは「極楽とんぼの吠え魂」が出会いだった。
26歳のとき、「吠え魂」のディレクターになった。極楽とんぼが怖くて怖くて仕方なかったが、工務店さんが間に入ってフォローしてくれたのを今でも覚えている。放送で使うBGMから素材の編集まで、放送前に細かくアドバイスをくれた。工務店さんのアドバイス通りに素材を作り直すと実におもしろくなる。
いわゆる座付き作家ではないのだけど、工務店さんは当時「めちゃイケ」を担当していたこともあって、極楽とんぼを熟知していた。極楽とんぼの単独ライブにも作家として入っていた。単独ライブに入る作家は本当に信頼されている証拠だ。
作家がラジオで用意する原稿は千差万別で、「こんなやりとりどうですか?」的に想定のやりとりを書くパターン、話題の要素を箇条書きにしておくだけのパターン。結構細かく書くものからほとんど何も書かないものまである。パーソナリティによって、番組の毛色によって様々。
工務店さんは原稿をしっかり書くタイプ。手書きなんだけど、文字のクセが強くて時々読めなかったりもした。さすがに今はパソコンを使っている。そんなクセ字で書かれたコントのようなやりとり。加藤さんと山本さんに割り振った掛け合いが、いかにも極楽とんぼだった。毎週、原稿が届くと黙読しては笑っていた。もちろん本番で極楽とんぼが書かれたそのままをやることはないのだけど、準備としては不可欠なものだった。







