人に届ける以上は心を込めて作る
人を相手にモノを売る商売だったら当たり前のことだけど、自分の仕事もまさにこれだと心づいた。番組制作の仕事って、時間も不規則だし、スーツじゃないし、どこか特別な業種に感じることがある。人によっては選民意識なんかが生まれるかもしれない。
しかし、作り出すものは大衆に刺さらなければ成り立たないものだ。ラジオも社会のニーズなしには存在できない。番組は社会を映すし、社会によって番組は作られる。放送局でモノ作りをする以上、社会に求められるコンテンツを作って売る必要がある。そうじゃないと僕自身生活できないし、イスを買うお金も得られない。「放送」は、「世の中」を相手にした商売。反面、形態や場所にこだわらなければ、好きなことを好きなだけできる環境にもある。自分のやりたいことを捻じ曲げなきゃいけないほど今は不自由じゃない。
テレビと比べて、新聞と比べて、ネットと比べて……とか他者と優劣を比べる必要はない。ラジオにはラジオにしかできないものが多くある。ラジオだったから届いたもの、ラジオじゃなきゃ伝わらなかったもの、そういった個性と身の丈を知ることが大事だ。だからラジオを作るためには「世の中の人」であればいい。僕がそうであったようにいい大学を出ていなくたっていい。専門的な知識もいらない。ラジオに詳しくなくたっていい。編集なんてやってるうちに上手くなる。「センスだ」とか言ってくるやつの方がどうかしてる。何度も言う、僕は“バイト上がり”だ。
……人に届ける以上は心を込めて作る。
これだけで充分、ラジオは作れます。偉そうにもそう思っています。








