小西:企業活動が組織や部門の袋小路に陥りがちな中、「顧客主語」の価値を生み出すブランド主導のビジョンとリーダーシップは確かに日本企業の課題です。私はそれに加えて、ブランドが顧客やパートナーと直接つながり、コラボレーションで共に価値を生み出していくことが、ブランド主導のイノベーションの競争力を高める上でも鍵を握っていると思います。
アーカー:多くの日本企業は自信を喪失しているようだが、そんなことはない。実際に、グローバルな市場で急成長しているブランドも数多い。
顧客主語のビジネスとマーケティングの本質を極め、既存事業や製品のしがらみにとらわれない、ブランド主導のイノベーションを実現できれば、新たな価値を生み出す力を再び十分に発揮できるだろう。
小西:日本企業に向けた、心強いメッセージをありがとうございました。
(次回以降は、具体的な企業の実例を対談形式で取り上げていきます。第3回は、3月6日(水)に公開予定です)
「ソーシャル時代のブランドコミュニティ戦略」(著者:小西圭介 ダイヤモンド社)刊行にあたって、デービッド・A・アーカー氏によるビデオメッセージを以下のサイト(http://www.dentsu.co.jp/scg/topics/index.html)で紹介しています。
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