就活本に初めて「自己分析」の考えを取り入れた就活のバイブル『絶対内定』
その最新作となる『絶対内定2025-2027 インターンシップ』が刊行になった。本書は2025年卒以降の学生向けのインターンシップ対策決定版である。
ただ内定をとるだけではなく、「本当にやりたい仕事がわかる(やりたいことに気づける)」「自分らしく働ける会社と出合える」「入社してから『こんなはずじゃなかった』と後悔しない」ための1冊であることが大きな特徴だ。
これまで10200人以上に就職指導をし、その第一志望内定率が93%というキャリアデザインスクール「我究館」がもつノウハウがこのシリーズには詰まっている。
今回は著者の藤本健司氏に、学生が実際に参加してガッカリしたインターンシップの実例を伺った。(構成/藤本健司、ダイヤモンド社・朝倉陸矢)

絶対内定Photo: Adobe Stock

数時間で「意味がない」と直感したS社のインターンシップ

 都内の有名私立大学に通うAさんは、昨年の8月中旬に損害保険大手のS社のインターンシップに参加した。全体の参加人数は200人程度。所要時間は約5時間で、「損害保険金サービスの紹介と実践」が主なテーマである。

 当日は、同社が実際に提供しているサービスを理解するために、実際の業務を体感するグループワークが実施された。同じグループにはGMARCH以上の比較的優秀な学生が集められ、お客や取引先とのコミュニケーションの取り方などをシミュレーションゲームのような形で行った。

Aさんの「ガッカリ」ポイントとは?

 しかし、Aさんはこのインターンシップに対して、

マニュアルに沿った作業ばかりで、自分なりに考えたことを反映させる余地がなく、作業自体が単調だった。
 元々は、同社で保険の新サービス・企画に携わりたかったが、このインターンを通して窓口対応には全く興味がないとわかった。配属によって、この仕事をする可能性があると考えると志望度は下がった
 また、予定通りに進行されないインターン自体にも、強いストレスを感じた

 と、参加しなければよかったと後悔したという。

 その結果、参加した学生のみが応募できる2ヵ月後のインターンシップへの参加をとりやめるだけでなく、本選考のエントリーもしなかった。

 それなりに志望度が高かった企業のはずなのに、インターンシップを通して興味を失う結果となったわけだが、この経験は、Aさんにとって無意味だったのだろうか?