インターン選びで失敗しないための「心構え」

 本人にとっては無意味で辛い時間を過ごしたと感じるかもしれないが、Aさんがこのインターンシップに参加した意味はあった

 入社後にどうしてもやりたくない仕事が、明確になったことは収穫だからだ。

 インターン経由の採用が増えてはいるが、そもそもの目的は学生と企業の双方のマッチングを目指すものである。

 今回Aさんは、より深く仕事が理解できたことで、自分に合わない企業へ就職したり、そのために就職活動の時間を使ったりするリスクを削減できた。実際、Aさんはその後、金融業界の中でも銀行に志望企業を絞り、大手銀行などから複数の内定を獲得している。

 Aさんがインターンシップの場で「意味がない」と感じられたのは、事前にその企業に関心があり、「実際の仕事内容を確かめる」という、参加するための目的意識があったからだ。そうでなければ、同じ内容でも「こんなものか」と、なんとなく1日を過ごしてしまっていただろう。

 このように、「目的意識」こそがインターンシップを有意義にするかの鍵を握っているのである。

正しい就活の「やり方」とは?

 ただ、今回の記事にあるような「目的意識」をどう明確にしたらわからない人や、就職活動を何から始めたらいいのか、失敗しないためにはどうするべきか、効率的なやり方がわからない、など多くの不安がある人もいるはずだ。

 そういった人に向け、1992年から1万人以上の学生の夢や理想の実現に貢献してきた我究館のメソッドを詰め込んだのが、『絶対内定2025-2027 インターンシップ』である。インターンシップだけでなく、就職活動を始めたばかりの人に役立つ情報も可能な限り盛りこんだ。

 どういったインターンになぜ参加すべきなのか悩んでいる人は、ぜひ読んでみてほしい。

企業側が気をつけるべきたった一つのこと

 一方、インターンシップを実施する側にとって、気をつけなければならなかったのは「予定通りにインターンシップを進行する」という点だ。

 最近、「コストパフォーマンス(=コスパ)」という言葉がよく聞かれるように、「時間を無駄にすること」に抵抗がある学生が増えている。

 インターンシップや会社説明会の進行が悪い会社は、時間の使い方が下手というイメージを学生に与え、それだけで学生からの評価が下がる。ということを忘れないでおきたい。

(本稿は、『絶対内定2025-2027 インターンシップ』著者藤本健司氏の書き下ろし記事です)

藤本健司(ふじもと・けんじ)
我究館館長
千葉大学教育学部卒業後、(株)毎日コムネット入社。営業に配属され、2年目に優秀社員賞、3年目に社長賞を受賞。2012年「世界の教育問題に対峙したい」との思いから、青年海外協力隊としてケニア共和国で活動。3年間、JICAや現地の省庁と連携し、児童福祉施設における情操教育やカウンセリングに携わり、「人は志や気づきによって大きな成長を遂げられる」ことを実感する。2016年より(株)ジャパンビジネスラボに参画。我究館学生校の主担当コーチとして大学生をサポート。2017年10月より副館長を務め、2021年5月より現職。外資系投資銀行、コンサルティングファーム、総合商社、広告代理店など、難関企業に多数の内定実績がある。著書に「絶対内定」シリーズがある。