セブン、ファミマ、ローソン…コロナ前と比べて最も増収した「コンビニ王者」はどこ?Photo:Diamond

コロナ禍の収束を待たずに、今度は資源・資材の高騰や円安急進が企業を揺さぶっている。上場70社超、23業界の月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、2023年3月度のコンビニ編だ。

セブン、ファミマ、ローソン
コロナ前から最も増収した「王者」はどこ?

 コンビニの主要3社が発表した2023年3月度の月次業績データは、以下の結果となった。

◯セブン-イレブン(セブン&アイホールディングス〈HD〉)の既存店売上高
 3月度:同104.8%(4.8%増)

◯ファミリーマ—トの国内既存店売上高
 3月度:同105.6%(5.6%増)

◯ローソンの国内既存店売上高
 3月度:同106.5%(6.5%増)

 今回取り上げる3社全てが前年実績を超えた。そして、新型コロナウイルスの感染拡大が始まる前の業績と比べると、3社全てがコロナ前の業績よりも「増収」していることが分かった。

 確かに、コンビニ業界はコロナ禍の影響をあまり受けなかった業界だ。外出制限という逆風と同時に、巣ごもり需要という追い風も吹いた。「コロナ前との比較で増収」という現象が起きるのも分かる。

 さらに、過去3年分の月次業績を分析すると、コロナ前の業績から増収率が最も高い「コンビニの王者」が判明した。

 では、セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンの中で「王者」はどこなのか?予想してみてほしい。