JR西日本のグループ会社、JR西日本テクノスが昨年8月から家具の販売を開始したという。コロナ禍以降、鉄道各社は本業以外にも収益源を確保すべく、さまざまな事業への参入を模索しているが、家具を製造するというのは初耳だ。大阪のJR西日本テクノス本社を訪ね、話を聞いた。(鉄道ジャーナリスト 枝久保達也)
「WEST EXPRESS 銀河」の
世界観をリビングに再現
まずはJR西日本テクノスの説明からしなければならないだろう。同社は車両メンテナンスや旧型車両のリノベーション(体質改善工事)、観光列車への改造に加え、新造車両の部品製造、新たな車両機器の技術開発を担う、JR西日本グループの車両部門の中核をなす企業である。
同社が工事を手掛けた車両のひとつが、かつて新快速列車などに用いられた「117系」を改造した長距離観光列車「WEST EXPRESS 銀河」だ。