トップ3は外国ブランドが独占
首位はテーラーメイド

 まずは、ドライバー部門から。トップ3は通称「外ブラ」、海外ブランドが独占する結果となった。

 その頂点に立ったのは、220票を集めた「テーラーメイド」だ。2位の「キャロウェイ」に100票以上もの大差をつけてぶっちぎりの1位となった。2年前のランキング(前回)でもトップを獲得している。

 米国ブランドのテーラーメイドは、タイガー・ウッズやロリー・マキロイ、コリン・モリカワなど、米国男子ツアー(PGA〈米プロゴルフ協会〉ツアー)のトッププロの使用率が高い。

 日本ではゴルフ界の“レジェンド”である青木功や、中島啓太の使用クラブとしても知られる。年代別でも30~60代の年齢層で1位を確保し、幅広い支持を集めた。

 特に2022年に発売されたドライバー「ステルス」シリーズは、爆発的なヒットを記録して国内の売り上げナンバーワンとなった。シャープな打感とミスヒットに強い設計が人気を集めた。

 前回と同様、テーラーメイドに屈し2位となったキャロウェイも米国ブランド。今年のマスターズ・トーナメントを制したジョン・ラーム、東京五輪金メダリストのザンダー・シャウフェレなどが使用し、日本では石川遼、西村優菜、上田桃子らが主な契約選手だ。

 ステルスに次いで、国内で22年に売れたドライバーはキャロウェイの「ローグ」シリーズ。はじくような打感と飛距離を求めるアマチュアゴルファーの支持を集めた。

 近年、勢いがあるのが3位の米国ブランド「ピン」だ。前回の5位からトップ3に食い込んだ。

 ピンの高い人気は、19年のAIG全英女子オープンで日本人史上2人目の海外メジャー優勝を果たした渋野日向子の使用クラブであることが大きいだろう。95年ぶりにアマチュアで日本オープンを制した蝉川泰果や金谷拓実も愛用している。

 ティーショットでより遠くに飛ばすクラブがドライバーであるのに対し、アイアンは主にグリーンを狙ったショットを生み出すクラブだ。

 ドライバーに比べて、ショットの正確性をより求められるアイアンは、実はアマチュアゴルファーが最もこだわるクラブといえる。「誰が使っているか」よりも、実用性重視なのだ。