名門ゴルフ倶楽部の会員になるには、多額の予算とその倶楽部にふさわしい入会資格が求められる。まずは準名門・中堅コースに加入してから名門を目指すのが近道だ。では、会員権価格が高騰する足元でも狙い目はどこか。特集『ビジネスに効く! 最強のゴルフ 王道のテニス』(全18回)の#7では、“お得”な準名門・中堅の10コースを紹介する。(桜ゴルフ代表取締役社長 佐川八重子)
名門への近道は準名門・中堅
会員権相場は上昇基調が続く
新型コロナウイルスの感染拡大が転機となり、いわゆる「3密」を避けられるレジャーとしてゴルフが脚光を浴びました。その結果、スリーピングメンバーの再稼働と若い世代の参入などで予約が取れなくなるほどの盛況ぶりでした。
これに伴い、予約の取りやすい「メンバー志向」が高まり、ゴルフ会員権の購入に動くゴルファーが2020年夏から増えました。
コロナ禍であっても、ゴルフ会員権のマーケットは大きくにぎわいました。関東圏の平均相場は20年に0.3%増でしたが、21年は9.1%増と大幅に上昇。22年も6.3%増と堅調に伸び、3年間で約16%の値上がりを見せました。今年に入ってからも相場は上昇基調を維持しています。
注目すべきなのは、予算を上積みしてでも名コースのメンバーになりたいという「クラスアップ需要」が増えたことです。
コロナ禍の自粛生活は、長いセカンドライフをいかに健康で心豊かに過ごすかを考える貴重な機会であったと思われます。人生100年時代を映し、これまでの10年から、20~30年のスパンを考えた会員権の購入が目立っています。
次ページでは、まず足元での会員権「値上がり幅」の大きいゴルフ場トップ15を紹介する。トップのゴルフ場では、3年前に比べ、なんと1100万円も値上がりしたほか、8コースが500万円以上も上昇した。また、予約が取りやすく、入会総額が1000万円以内で会員権が購入できる準名門・中堅の10コースを紹介していく。