女子プロゴルフが高い人気を保ち続けている理由の一つに、メディア対応、SNSやイベントといったファンへの発信力がある。強いだけでは応援を得られないのだ。「Z世代」10人の実力や人気、将来性などを独自評価し、特集『ビジネスに効く! 最強のゴルフ 王道のテニス』(全18回)の#11では、前編として、原英莉花、小祝さくら、西村優菜ら5人の「真の実力」を紹介する。(ダイヤモンド編集部 武井真子)
「Z世代」の最強女子プロは誰か
実力や人気など5項目で独自評価
「Z世代」最強の女子プロゴルファーは誰か――。
ダイヤモンド編集部は女子プロゴルフ人気をけん引する「Z世代」の女子プロゴルファーを独自評価した。
まず「Z世代」については、阪神・淡路大震災(1995年1月17日)~東日本大震災(2011年3月11日)生まれと定義し、今季の出場権を持っている者に限った。
評価に関しては、「実力」「人気」「将来性」「パワー」「プレーの安定度」の五つの項目を設けた。
「実力」は、世界の10の女子プロゴルフツアーの大会に参加した選手(プロアマ不問)へ、試合の規模、成績に応じてポイントを加算する「ロレックス世界女子ゴルフランキング」(23年4月10日時点)を基にした。
「人気」はゴルフ総合サイトALBA Net(https://www.alba.co.jp/)内の「ライブフォト」に22年に掲載された写真のアクセス数を集計。今回は上記サイトのアクセス数の上位10人を分析の対象とした。
10人の顔触れを見ると、ツアーでの活躍が初めての“新顔”や熱心な固定ファンが存在する選手が票を集めやすい傾向がうかがえる。
また、「将来性」はランキング、年齢などから総合的に判断。「パワー」はJLPGAツアーのドライビングディスタンス(ドライバーの平均飛距離)のデータを基にした。「プレーの安定度」もJLPGAツアーの平均ストローク(1ラウンド当たりの平均ストローク)のデータを用いた。平均ストロークは、シーズンを通してコンスタントに活躍する選手が上位となる。
次ページでは、独自評価から浮かび上がった「Z世代」の精鋭たち10人の真の実力を紹介していく。前編では原英莉花、小祝さくら、西村優菜ら5人を見ていこう(後編は本特集の#12『渋野日向子、吉田優利、稲見萌寧…Z世代の人気女子プロ10人の「真の実力」を独自評価【後編】』参照)。