ChatGPTで報告書をすばやく仕上げた人、高く評価するのはアリかナシか写真はイメージです Photo:PIXTA

ChatGPTにある、6つのリスク

 ChatGPTなどの生成型AIは、その公開以来、今なお世界中の話題となっている。そのうち、リスクサイドに目を向けると、だいたい以下のようなことが指摘されている。

(1) 機密情報の漏洩
(2) 誤情報
(3) アウトプットの評価ができない
(4) データとパワーの集中
(5) 仕事の喪失
(6) 過度の依存

 これらの問題は認識しつつも、既に学校現場や会社などで、多くの人がChatGPTをはじめとする生成型AIを利用し始めている。今後GPT(以下、生成型AIを総称してGPTと言う)を使って報告書やレポートを作ることも、当たり前になってくるかもしれない。

 そこで問題になってくる喫緊の課題とは何か。たとえば、自分で一から3日間の時間をかけていろいろ調べて報告書を書いたAさんと、GPTを巧みに利用して文章を作成させ、少し手を加えてごく1時間で済ませてしまったBさんがいたら、あなたは、AさんとBさんをどう評価するだろうか。

 その話をするために、まずは上記の6つのリスクを踏まえながら、考えていきたい。